鬼和尚、今から50年ほど前の、小学校3・4年の頃の事です。
私は大人しくて無口で優しいだけの子供でした。
何学期か忘れましたが、そんな私が副学級委員に選ばれました。
私にとっては非常に迷惑な事です。
学級委員は学級会の司会をしなければならなかったからです。

ある日、同じ学年の同じ集落の子供4・5人で家に帰っていました。
誰かが田んぼで何かを見つけたらしく、みんなは田んぼに入って行きました。
私は道路で、手を後ろに回してそれを見ていました。

それを見たS君が、「学級委員になったから、偉そうにしてるわ」と言いました。
私はあわてて手を前に出しました。