婚活で出会った人と何回かデートして、共通の趣味もあるしで交際を申し込んだ。
返事を聞かせてくれるというので、待ち合わせ場所に行ったら、
会うなり、髪型にこだわりはありますか?と問われた。
脈絡もなしに何だと思ったけど、ただの世間話だと思って、
この髪型じゃないと絶対嫌だとかは無いけれど、と答えたら、
彼女にとってはそれが、髪を切ってもいいという事前確認だったらしい。

そのまま美容室に入っていき、予約している〇〇です。と
店側の迷惑考えたらキャンセルするにも出来ずに、カットするはめになった。
いつもトップを持ち上げたり、無造作ヘアを作っていたのだけど、
どうやらそれを寝ぐせでボサボサと勘違いしていたらしい。
「私の会社では耳に髪がかかっちゃいけない決まりになってる。
あなたも短くないとダメ!」と言われたけど、
こっちの会社にはそんな決まりは無いし、
ベリーショートまで短くしたのは去年かな、と答えたら
彼女の脳内では一年髪を切っていないと変換されたらしい。

支払いはどうするつもりなんだろうと思ったら、
会計の直前に、「自分で連れてきたのに相手に払わせる私ってどう!?」と言葉にして笑いだした。
この瞬間これがこの人の本性だったんだな。と大後悔した。

この美容室では、ワックスを落とさずにカットしだして、ブロー後にもスタイリングが無かったので、
おかしいな?と思って後で調べたら、
女性のモテ髪、と宣伝していて完全に女性向けだった。
自分でお金払わずにお店に入ってみたかっただけなんだろうなと思った。
彼女はいいじゃんと褒めてたけど、スタイリングしてない、ぺったん髪型だし、
完全にフィルターかかってた。