山口県下関市6歳女児殺害放火事件

11月28日午前5時半ごろ、山口県下関市彦島福浦町のアパート2階のパチンコ店従業員
女性(29)方から出火し、玄関付近が焼ける火災が起きている。
アパート近くで次女(6)が倒れているのが発見され、病院に運ばれたが、約2時間後に死
亡が確認された。
首に絞められた跡があり、県警下関署は殺人などの疑いで捜査しているとの事。
同日午前5時40分ごろ、隣室の女性(23)が「子供の声で『助けて』と声がする」と1
19番。出火当時、母親は不在。室内にいた。
長男と長女は、通報した女性の夫(29)が救出した。長男らが「妹がいない」と話したた
め、警察や消防が付近を捜索し、次女を見つけたようだ。
捜査関係者によると、次女はアパートの東約10メートル先の側溝(幅50センチ、深さ3
0センチ)にあおむけに倒れ、靴は履いていなかった。遺体の付近を捜索したところ、靴は
見つからなかった。遺体には目立った外傷はなく、やけどや暴行などの跡はなかった。現場
に争った形跡もなかったという。
遺体のすぐ近くで、次女が普段、室内で着ていた衣服が見つかっており、県警は犯人の遺留
物などが付着していないかDNA鑑定を進めている。
県警は同日夜、司法解剖の結果、死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息と断定し、死亡推定
時刻を28日午前4時〜5時25分の間と発表した。
被害者方は28日午前5時半ごろ出火。玄関のかさや玄関マットなど約2平方メートルが燃
え、隣の住人が消火した。室内は布団が敷かれた状態で、たんすなどに物色したような形跡
はなかった。隣室の住人が玄関を開けて水を掛けて消火した際、玄関は施錠されていなかっ
たという。
県警によると、母親は「27日午後8時頃からスナックのアルバイトに行った」と話してい
るようだ。
28日午前6時半頃にパチンコ店の同僚数人と帰宅し、事件を知ったという。
母親は日中にパチンコ店で働き、夜からアルバイトに行くことが多く、次女と長男(9)、
長女(8)の3人で留守番をすることが多かった。