太平洋戦争を終戦に導いた、鈴木貫太郎総理大臣は、幼少のころから命にかかわる出来事を何度も経験していた。

まず、三歳の頃に暴走してきた馬に蹴れたのをはじめ、釣りしているときに川に落ちるなど、幼少のころから危ない経験をしてきた。
海軍に入っても、夜の航海中に、海に転落するも奇跡的に助かる。

やがて海軍のおえらいさんになり、その後、昭和天皇の希望で、侍従長になる。
1936年の226事件で、侍従長官邸にいるところを反乱部隊に襲撃される。
3発の弾を受け、反乱部隊の指揮官だった安藤大尉が止めをさそうとするが、鈴木の奥さんが止めをさすのはやめてと必死に説得。
安藤大尉も、大義のために襲ったとはいえ、鈴木のことを尊敬していたので、止めをささずに、敬意を払って、反乱部隊とともにその場を去った。
鈴木はそのあと「もう賊は帰ったのか?」と奥さんに聞きながら立ち上がってみせた。
その