クソは「私なりに? はぁ? 低学歴なりの理解って言ってもねぇ」と鼻で嗤ってから
「じゃあさ、うちの○○○に使われてる○○○の原理とか説明できる?」と言ったらAさんはそれはそれは見事に説明して見せた
「じゃあこれは?」と他の質問をしてもAさんは完璧な答え
そんなやり取りが続いたあとでクソが「知識 “だけ” はあるみたいだね。必死で勉強したんだねぇ、はいはい」と手をパンパンパンと叩いてから
「ほらよ」と発注書を床に投げつけた
さすがに場の空気が凍り、Aさんも動かないでいると
「早く拾えよお待ちかねの餌だぞ低学歴」とクソが忌々しい表情でAさんに言い放った
Aさんはまだ動かず、テーブルの上にあるガラス製の灰皿(まず使わないけど一応置いてある)を見つめていた
クソが「何灰皿見てんの? タバコ吸いたいの? 何考えてんだよホントに低学歴は」と言うとAさんが
「・・・いえ、この灰皿であなたの頭を叩き割ったらさぞかし気持ちいいだろうなぁと思いまして」と薄ら笑いを浮かべて言った
長年当社に協力してくれた仏のように温厚なAさんから出た恐い言葉は、それはそれは重く響いた
普通の反論なら怒鳴り返していたであろうクソも言葉を失い
「・・・や、やだな、何マジになってるろんよ」と咬みまくり思わず一同大爆笑
床に落ちたままの発注書を俺が拾ってクソに渡したら、クソがAさんに手渡ししながら「よろしくお願いします」だってさ