少し前に友人Aと一緒に女二人でディズニーへ旅行した時のこと。

新幹線の車内で通路挟んで向かいの席にオジサン二人。
彼らは赤い顔でビールを飲みつつ携帯用のマグネット式の小型将棋盤で将棋をしながら将棋の羽生さんの話題で盛り上がってた。
囲碁やチェスのチャンピオンはコンピュータと正々堂々戦ったのに、理由つけて逃げ回ってて恥ずかしい、日本の恥、みたいな内容だった。

隣に座るAの顔を見ると怒っているのが分かった。Aは高校時代、メンバーの大半が男子の将棋部で部長を務めたほどの腕前で羽生さんの大ファン。
Aはオジサンたちに向かって、にこやかな笑顔で話しかけるフリをしながら、車内販売で一番高いお弁当を賭けての将棋の勝負を持ちかけたw 懲らしめてやるつもりなのだろう。
オジサンは「良いのかい、お嬢ちゃん、俺ら強いよ?w」みたいに明らかに舐めてかかっている。

席を移動して勝負が始まった。オジサンが交互に変わって相手をして3回勝負というルール。
私は将棋のルールは全然わからないけど、一見するとAの方が不利に見えたし、オジサンたちもすごく調子に乗ってる感じだった。

(続きます)