人生の満足度には、実は2回ピークがある。1回目は23歳前後、2回目は年を取ってからだ。

17歳〜85歳のドイツ人、2万3000人を対象に行われた調査によると、「あらゆる事柄を考慮した上で」23歳と69歳の人々が最も自身の人生に満足していることが分かった。

◯語彙力は60代後半〜70代前半でピークに達する

AP/Bebeto Matthews
約4万9000人を対象とした先の2015年の研究は、被験者に一連のテストを課し、人間の語彙力が60代後半〜70代前半で最も高くなることも発見している。

抽象概念の間の関係性に気付くのが早いのは、より若い層の人々だったが、年長者グループは、言葉の定義に関する複数選択式のテストで最も良い結果を残した。

◯身体イメージは、70歳を超えてから最も良くなる

Jason Merritt/Getty
ギャラップの調査によると、65歳以上のアメリカ人の3分の2が、自身の見た目が好きだと答えた。

男性の自己認識は80代前半でピークに達するようで、約75%の人は「自分の身体的な見た目について、常に心地良く感じている」と回答している。 女性で同様に回答したのは70%弱で、74歳前後の人々だ。

◯精神的な健康のピークは82歳前後

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2010年のある研究では、被験者に10段のはしごを思い浮かべてもらった。一番上の段(10段目)が考え得る最高の人生、一番下の段(0点)が最悪の人生として、今の自身の人生が何段目に位置するかを尋ねた。

すると、被験者のうち最も年長のグループ(82歳〜85歳)が、最も高い平均値となる約7段目と回答した。(最も低かったのは、50歳前後の人々で、約6.3段目と回答している)