俺がスレタイな話。叩かれるのは覚悟の上。ていうか、これは懺悔。

小学生の頃、俺の誕生祝いに叔父貴がファミコンのソフトを買ってくれた。
しかし、早速それをプレイした俺、あまりにもつまらなかった(あくまで当時の俺基準)ので、叔父貴につい言ってしまった。

「これ、つまんねえよ。他のと取り替えてきてくれよ」

もちろん、親には怒られた。でも、当時の俺は「つまんねえの買ってきた方が悪いんだろ」ぐらいの態度だった。
叔父貴は「まあ、しょうがねえな」とにこにこ笑ってた。

時は流れ、そんなことがあったと忘れていた高校生の頃の誕生日。
叔父貴が音楽好きな俺のためにウォークマンを買ってくれた。そこで、唐突に当時の記憶がフラッシュバック。
俺は土下座する勢いで「あのときは本当に悪いことを言った、申し訳ない。ウォークマンはずっと大切に使わせてもらう」と謝罪。
叔父貴は「お前もあの時はまだ小さかったからよ、気にしてねえよ」と言ってくれた。
そのウォークマンはカセットテープが廃れてMDが全盛になった大学生の頃になってもずっと使い続けた。

そして現在、動画サイトでそのゲームのプレイ動画を見かけると、いまだに胸がずきずき痛む。
あの時、叔父貴が「せっかく買ってやったのに!」と怒ってくれればよかったのだろうか。むしろそこまで怒ってくれなかったことが、叔父貴の俺に対する制裁だったのか。
正解はわからないが、あの時の俺のクソガキな態度はいまだに胸に引っかかっている。
叔父貴は「気にしてない」と言うが、せっかく贈った誕生祝いにそんなこと言われて傷つかないはずがなかったと思う。
当時の俺に鉄拳制裁をくれてやりたい。

今思い返しても、俺は貰う立場のくせに許されないことを言った。まさに俺がスレタイ。


懺悔。