友達経由で紹介された男性。
普通にいい人だったんだけど、ものすごく卑屈で、
デートに行ったとき「その服カッコいいね」と褒めても「まぁ安物なんですけどね」と苦々しく言ったり、
ドアを開けてくれたから「ありがとう」と言ったら
「変なとこ気回して微妙な空気になることの方が多いんですけどね」と愚痴を言ったりと、
素直に「いえいえ」「褒めてくれてありがとう」と言ってくれないところが息苦しくて冷めた。
ただネガティブなだけならモヤモヤしつつも「自分に自信がない謙虚な人なのね」と
無理して前向きな解釈もできたけど、何度かデートを重ねるうちに、
謙虚なんじゃなくて、「プライドの高さに実力が追いついていないことからくる劣等感」なんだな、
と気付いて、完全に冷めてごめんなさいした。
そういうタイプって女性が内助の功に徹しても、
上手くいき始めると元来のプライドの高さが表に出てきてモラハラ化したり、
欲求が満たせる立場になったとたん破天荒になりそうで怖くて
「一緒にいると暗い気持ちになるしんどさに耐えて支えるだけの価値のある男性」とは思えなかった。
悪い人じゃなかったから、それこそ「ダメな自分のせいで迷惑をかけてる周囲の人に申し訳ない」
という謙虚な気持ちからのネガティブだったり、「一生懸命頑張ってるのに中々上手くいかない」ことへの不安
や苦しみからくる自信のなさだったら「支えたい」と思えたのに。

女性に「いい人なんだけどね〜」で恋愛対象から外される男性ってこういう人が多いのかな、と思った一件だった。
ちなみにその男性は「また振られた〜やっぱ女は金持ちとイケメンにしか興味ない生き物だよね」
と友人に愚痴っていたらしい。
「違います。性格の問題です。」と面と向かって言ってやりたかったけど、私が言うべきセリフじゃないと思ってやめた。
いつの日か彼が自力でそのことに気付いてくれることを祈るしかない。