うちの隣の家のじいちゃんはいつも縁側でポケーとしていた
私が家を出てすぐのところから縁側が見えるので、家を出るときいつも挨拶していた
昨日の朝も挨拶した、するとじいちゃんは私を呼び止めた
「ねぇちゃん、俺を家の中に入れてくれんか」と
じいちゃんは時々「俺を外に出してくれや」「帰りにキャラメル買ってきてくれや」などと言ってくる

じいちゃんはほとんど動けないようで、身体には力が入っておらずとても重い
「ありがとな」と、胸ポケットに入っていた千円札をよこしてきたけど
「いつもやってるじゃん、こんなことで金なんてもらえるかい」と断った
しかしじいちゃんは「いいからもらっておけ」と食い下がるのでしょうがなくもらった

夕方帰宅したら隣の家の玄関ドアに喪中の紙が貼ってあってものすごくびっくりした
じいちゃんは朝家に入ってすぐ亡くなったそうだ
上手く書けないんだけど、人っていつ終わるかわからんなとか、
その日に限って金くれるとか、じいちゃん逝くのを予感してたのかなとか
お盆って本当に連れていかれるのかなとか、いろいろ考えた一日だった