>>655

「そんな手紙は知らない」と答えると、手紙に私の名前が書かれているらしく「嘘をつくな!」と怒鳴られた。
本当に知らないので「知らない、私じゃない」と繰り返した。
業を煮やしたのか彼女は警察官である自分の父親に言いつけると言ってきた。
「筆跡鑑定とかいうのをやればすぐにそんな嘘ばれるんだから!」と言うので、これ幸いとそうしてもらう事にした。
恐らく父親からそういう話しを聞いていたのだろう。
そしてそうすれば自白する可能性がある事も。
しかし私には身に覚えがないので快諾した。
筆跡鑑定を快諾したのに面食らったのか彼女と取り巻きはあっさり引き下がった。
(続きます)