娘は高校を卒業後上京して大学に通うために一人暮らしを始めたんだけど
もちろん高校時代の元友達にはそんなこと知らされるはずもなくて実家(私の家)の方に訪問されたりした。
元「娘ちゃんと連絡がつかないんです、何かあったんですか」
私「それは私の口からは言えない、ごめんなさいね」
と、この会話と何人かとしたんだけど2人諦めない子がいた。
元「お願いです、娘ちゃんの居場所を教えてください」
私「できない」
元「お願いです、お願いします…」
と泣かれたり
元「娘ちゃんに見捨てられたら終わりなんです、ただ会いたいだけなんです本当にお願いします」って言われたり…
正直私も参ってきてしまって、娘に「ちょっとくらい連絡してみたら?」って言っても
「なんのために、面倒臭い、警察呼べばいいよ」と言うだけだった

流石に警察までは可哀想で呼べなかったけど
およそ三年間元友達は家に通い続けて「娘ちゃんの声を聞かせてください、顔を見せてください」った馬鹿の一つ覚えみたいに言っていた
ある日ぱったりと来なくなったと思ったらその元友達の母親が家に来た
元友達が自殺したと
それで遺言書に「娘ちゃんに会えない世界で生きていけない」みたいな事が書かれていて、その母親に「どうして一目会ってあげられなかったのでしょうか」みたいに責められてた
私に言われても仕方ないのにね
大学を卒業して娘がこっちに帰ってきて、一応その話をしたんだけど「どの子かよくわかんないしそんな親しくもないのに図々しい」と言うだけだった

よく顔を見てた子がいきなり自殺したなんてすごく修羅場だったのに、娘が飄々としてたのもちょっと修羅場だった。