イノベーションが起きやすいのは、アメリカ、イギリス、イスラエル、中国なんですが、アメリカ、イギリス、イスラエルは英米法なので、やっちゃいけないことは書いてあるんだけど、それ以外はやってもいい。
日本は大陸法なので、やっていいことは書いてある。でもそれ以外はみんなグレーになるんですよ。だからイノベーションがやりにくい。
なぜ中国がイノベーションが起きやすいかというと、共産党が「いいよ」と言えば何でもOKなので、あっちは別の世界です。
(会場笑)

平 そういった中で、大陸法というOSの日本の中で、英米法のアプリを入れたのが国家戦略特区なんです。だから地域ごとになにかやらせてほしい、でも今の法律じゃできない、でもその地域だけ認められれば、その地域がアドバンテージはあるわけですよね。
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こういうふうに、なにかやりたいなと思って行政が邪魔をするのは、我々は法治国家なので、なんでもやっていいですよとは言えないし、役所の人は仕事が増えるので、「難しいんじゃないですか?」と。これはあいさつ代わりなんで。そこをどう突破していくかなんですけど。
ーーーー実は年に1、2回公募しているんです。こういうことがやりたい、ああいうことがやりたいという人は来てくださいと。
そういった意味では、政治はみなさんが思っているよりかなり柔軟になっていて、逆に言うと、私と小泉進次郎さんが特区を一生懸命やっていた時に、最後にとん挫する例は、その地元の市長がくじける。
農業の改革をしたいといったら、その地域のJAの大物が県議会にいたり、漁業の改革をしたいといったらその漁協の大物がいたりして、
大物がいてもいいんだけど、実は「俺は改革派の市長だ」とか恰好つけているけど、最後は泣きが入ってきて「国政のほうでなんとか……」というのもけっこうあって。
なのでぜひ政治を毛嫌いしないで、相談をしていただければと思います。TwitterでもFacebookでもメッセージをいただければと思います。