僕の実家は地方の農村にあり先祖代々、農業を営んで暮らしていました。
時代の移り変わりと共に、村の人口は激減し若者は都市へ流出。
土地の価格も下がり、村は消滅への道を着実に歩んでいるように思います。

僕の親世代や親戚は「家」を継いで守っていく事に頑なな執着を抱えていました。
しかし僕ら若者世代は皆、しがらみを嫌い仕事を求めて大都市へ移住しました。
もはや農業では食べていけず、村には仕事も無く空き家や廃墟が増える一方です。

先祖が残した土地、家、血縁。
これらを受け継いでいく事に価値を見出す人がいるのは、心情的には理解できます。
しかし全てが移ろいでゆく世の中で、土地も家も墓も永遠に守るのは不可能のように思うのです。
いずれは滅びてゆく家や血縁に執着する事にどれほどの意味があるのか。間違っていますか?

ただ、感情がその思いにブレーキをかける時があります。
礎を築いてくれた先祖や親世代を落胆させる悪い行いなのではないかと、不安な気持ちがあります。
そして情が湧いてしまってるのかもしれない。家を守ろうとすれば先祖は喜び善行になるのでは、と。
なかなか心の整理がつかないので、何かアドバイス頂けませんか?