記憶が観念なら、写真に写っている像は一体なんなんですか?
そこにハッキリ過去の出来事が写っているので、過去にあった出来事だと認識するのが普通だと思います。
写真は一体、何を現しているのですか?

例えば死んだ親の写真を見て、失った悲しみや寂しさがこみ上げてくる。
果たして人生を悔いなく生きることができたのか、死んでなお心配してしまう。
どうしても写真を虚像だとは思えない。現実に親が歩んだ軌跡の瞬間の記録だ、と認識してしまう。
写真を見るから過去に囚われて苦しみや執着が生まれてしまうんでしょうか。