夏が来ると思い出す
大学デビューのクソ田舎育ちのドブスが浮かれて海へ行った
メンバーは全員年上の真面目なバスケサークル繋がりで外国人の彼氏連れな先輩もいた
海は苦手だったけど生まれて初めてバナナボートに乗り浮かれていた矢先
出発と共に猛スピードで飛ばされボートを引っ張るバイクからの海水で顔面ぐしゃぐしゃ
猛スピードのまま何度も急ターンしたので凄い力でしがみついていても
何度も海に投げ飛ばされた
挙げ句救命胴衣が邪魔でバナナに上がるのも一苦労
ヘトヘトになり鼻水と溶けた化粧のぐしゃぐしゃなドブスは砂浜で少し休んだ
他の客が乗るバナナボート優雅に爽やかに楽しそうに手を振りながら走り去った
私が乗った時は景色見る所か両手でしがみついても吹き飛ばされたのに…
引っ張る人も客の顔でスピード変えるのかとブスの世間の風当たりを痛感し
その瞬間から人付き合いが苦手になった
人の親に成ったが未だに子供の行事に出る前は吐きそうになる