夜中のコンビニ配送の仕事をしていた、そんなある日のことだ。
繁華街の店に納入の時、ヤクザの親分さんが若い衆数人つれて店から出てくるところだった。
俺は目をあわせないよう顔をふせ、荷物を積んだ台車を入り口近くにとめた。
店の入り口は階段になっているので、そこから手運びしなきゃならない。

と、親分さんが若い衆に振り向き、
「おい!」
若い衆は俺に近づくと搬入する荷物を店内に運び入れ、俺の顔を見て一斉に
「ご苦労様です!」

ヤクザさん有難う。