石井さんは試合は塩だが発言はかっこいい


試合への意気込みは?

「普通です。普通が一番難しいですが。試合をするのが、普通の状態ですので、意気込みはありません。
スーパーに買い物に行くのに意気込みは必要ですか?
試合はスーパーの買い物のように自分のことを淡々とやるだけです」

追い求める「世界最強」のイメージとは
 柔道でも最重量級の100キロ超級で勝負を挑んできた石井は「最重量級こそが最強」であると信じて疑わない。
その信念は総合格闘技に転向しても変わらず、ヘビー級よりも1階級下のライトヘビー級のほうが向いていると言われても、ヘビー級での戦いを貫く覚悟だ。

――ヘビー級にこだわる理由は?

「減量が好きじゃないんです。格闘技は強くなるためにやると思うんで。それを試合前日に水を抜いて減量して、これは競技だからというのはわかるんですけどね。それよりも強さを求めて、
いまの体重でどこまでやれるか。小さい人が大きい人に勝つのが、日本の武道の醍醐味だったりしますから。そういうところを追い求めていきたいなと思ってます」

――追い求めている場所やゴールは?

「やっぱりヘビー級で一番強くなりたいですね」

――ヘビー級で一番になるためには、今後はUFCなどの団体に上がる必要性は感じてますか?

「もちろん、そうですけど。でも、UFCに行ったとして、UFCのヘビー級の選手が一番強いのかというと、それはわからないです。ヘビー級の選手は世界中に散らばっているじゃないですか。
ベラトールにも、いい選手がいっぱいいますし。そういう意味でも、いまはいろんなところで戦いたいと思いますね」


「毎日毎日、紙を1枚1枚積み重ねる作業しかないと思います。新聞紙を42回折り畳めば、月まで届くそうです。
なので、毎日紙を積み重ねることで、紙一重の差が生まれ、いずれは大きいことができると思ってます」