田亀源五郎「弟の夫」のドラマ化が発表された。2018年3月に、NHK BSプレミアムで3回にわたって放送される。

「弟の夫」は弥一とその娘・夏菜という2人暮らしの家庭に、カナダ人の男性・マイクが
訪ねてきたことから始まるホームドラマ。マイクは今は亡き弥一の弟・涼二が、カナダで
結婚した相手だった。同作は月刊アクション(双葉社)で連載され、単行本は全4巻が発売中。
第19回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門優秀賞を受賞している。

ドラマでは弥一役を佐藤隆太が、マイク役を把瑠都が担当。弥一の元妻・夏樹役は中村ゆりが、夏菜役は根本真陽が演じる。

田亀はコメントで、「『弟の夫』を描きながら、私はこれを、できるだけ多くの人に読んで欲しいと思っていました」と執筆当時の心境を述懐。
「ゲイや同性婚について何も知らないまま、是非を語って欲しくない。先入観であれこれ言うのではなく、まず知って、そして一人一人に考えて欲しい」と述べ、
「テレビという媒体を通して、また新たに一人でも多くの方に、この物語が届きますように」と思いを語った。田亀の作品が実写化されるのは、今回が初めて。