エンセン井上
「桜庭はポジショニングまだわからなかったし、ガードのこともわからなかった。覚えてなかったんだけど金原さんと電話番号を交換したらしいの。
で、金原さんから『スパーリング来れば』って電話が来て、『え、どこ、UWF?』って感じ。で、道場行ったら高山、垣原、松井、安生、桜庭がいた」

「そうそうそう。うわ〜(ヒクソンにやられたのが)この安生だと思って。面白かったのは、高山と垣原がウエイト(トレ)ばっかり。垣原はたまにスパーリング入ってた。
松井さんはハートが凄かった。もし俺が松井さんをトレーニング出来たら、金原さんよりも強くするって金原さんに言った。
そうしたら『絶対無理、俺がおじいちゃんになってもこいつには負けない』って言ってた。後輩だからね。
その時は一番上手かったのは金原さん。立ち技もいいし、寝技でもあんまりやられない。
レスリングが一番良かったのが、桜庭。でも、俺はテイクダウンされても、がんがん十字で極めちゃう。
桜庭は十字のこと全然分かんなかったね。ずっと桜庭に教えてた。これが危ないよって。桜庭、天才だからすぐわかってくれた。
どんどん十字が取りにくくなった。自分が本当に思ったのは、もしみんなが俺の弟子になったら、金原一番上手くなるって思ってたね。
桜庭は上手いとは思ったけど、まあポジションまだ全然覚えてないから、ダメだと思った。でも、PRIDEに出てからはすごかったね〜(笑)」

「安生さんも、デブなのにスタミナあると思った。簡単にマウント取れたけど、極めにくかったよ。チョークなかなか入んなかった。
印象としては、安生はデブなのにスタミナある。極めにくい。ハートあるやつだなって思って。ギブアップしないの、あいつ。
桜庭はレスリング上手いから、なかなか上が取れない。でもポジショニングがわかってないから、十字が取りやすい。
ただ、一番印象的だったのは、グレイシー柔術はマウント取られたら、背中向けちゃ一番ダメ。でも桜庭はマウントとったらすぐに背中向く。
バック取れるけど、極められないでいて動いてるうちにこっちが下になっちゃう。
松井は本当に力とハートで動く。垣原は力ばっかり使う。あんまり技を覚えたくないみたいな感じだった。
高山、全然分かんない。ウエイト(トレ)ばっかり。すごい恐い、顔が半分笑ってる(笑)。
キングダムになったときもまだスパーリングしてたね。キングダムになったとき、田村と高田は道場で見たことがない。
田村は強いけど、性格としては自分は自分みたいなそういう感じでしょ」