K社にはTという有名な商品があった
R社にはNという無名な商品があった
オープンな比較サイトでもTは実力を示していた

ある日、無名ながらマニア間では最高品質と知られていた商品Nが比較サイトに現れた
するとK社はTをオープンな場から引き下げ、リリースを出したのだ
「いきなり比較しようなんて大人気ない!一年間、我が社の商品として、我が社だけが売っていいなら、比較OK!」と
本末顛倒な内容に比較を望むユーザーたちは唖然とした

やがて時が経ち、Tは大した検証を経ていなかった事がバレた反面、Nはオープンな場で最高品質である事を示し続け、業界の代表的商品となる
もはや比較を望む声はどちらが高性能かを知るためではなく、いまだTは最高品質と宣伝し続けるK社への反感としての声になっているのだ

しかし、一部の熱狂的K社ユーザーはネットの片隅で呟く
「一年間K社に商品の販売権を渡せば比較できたのにな」
「Nが高性能だと思ってる奴って、ニワカって分かるよなぁ」
「まだ直接比較してないから、Tの方が優秀なのだ」
「K社の方が大きいから、Tが格上なのだ〜」
「比較したいと言いながら、R社は自社が開発した商品を手放さない。これは逃げているな」

わたしは目を疑った
この人たちが何を言ってるのか分からなかったのだ
わたしはこれから何を信じればいいんだろう
何て言えばいいんだろう
こんな夜は会いたく以下略