この時代に似てきたのかな

「サンデー毎日」1990・02・04号、160ページより。

 この表(註:河合塾調べ「国公私立[経済系]入試ランキングの変化」)
で一番目立つのは、日大、東洋大、駒沢大、専修大の”日東駒専”
クラスが爆発的に難易度を上げて、国公立大のなかでは埼玉大、
千葉大、静岡大、新潟大クラスと並んだこと。
”日東駒専”クラスの大幅アップで中堅以上の私立大も
押し上げられた格好となり、上智大、青山学院大クラスは
横国大、阪大、名大、神戸大クラスより上になり、
早慶も東大、京大を『偏差値の上では』上回った。
 この逆転現象は実際の入試にはっきり表れている。
 河合塾が昨年度の受験生約五十万人を追跡調査したところ、
早大政治経済学部政治学科と東大文?を併願したのは三百六十人。
このうち両方合格したのは八十四人。
 問題は、片方しか合格しなかった受験生の人数で、
東大を落ちて早大だけ合格したのは三十四人なのに対して、
早大を落ちて東大だけ合格したのは倍近くの六十人もいたのである。