当たり前だが、出身大学の格や教授・院長などの肩書と、医者としての能力は別。
「東大や京大の高名な教授に診てもらえば医療ミスなんて無い」といえる根拠は全く無い。

特にこの傾向が強いのは「治療学」である外科系。
外科で大事なのは知識よりも職人技レベルの手術技術と忍耐力・体力・精神力に集中力だからである。

「国民のための名医ランキング」「名医のいる病院」などで名医と呼ばれる外科医・執刀医のプロフィールを見て、
意外にも東京大学・京都大学出身者ではなく、
日本大学、東海大学、昭和大学、久留米大学、東邦大学、北里大学、杏林大学、帝京大学、東海大学といった
B級・C級レベルの私大出身者が多いということに気づいた方もいるだろう。これは意外ではなく、当然。

天皇陛下の心臓外科手術は、東大病院の執刀医では手術技術や実績が怪しすぎて使い物にならないと言うわけで、
順天堂大学の天野教授(出身大学は日本大学医学部。しかも3浪)が執刀していた。
でも会見では、東大医学部の教授がさも自分がやったような会見。
天野教授に指図したみたいだけど、天野教授はそんなの無視して、独断で執刀、成功に導いた。
つまり、東京大学理科3類出身の医師は手も足も出ずただ単に外から見てただけ、で、手柄はほとんど東大が持っていった。
天野がいないで技術が怪しそうな東大病院の執刀医が手術していたら、数年前に年号は変わっていたかもしれない。
東大の人間は、他の大学がからむと、その大学の手柄を全部持っていく。