文系の勉強は大学以外でもできる。

例えば、手に職を就けようと思い立ち、「弁護士」や「公認会計士」などの難関資格を取得しようと考えた場合、
まずやることは、授業のレポートを真面目に取り組むことでもなければ、ゼミに一生懸命出席する事でもありません。
TACやLECなどの資格予備校に通うことです。しかも、大学が文系だろうが理系だろうが関係ありませんね。

そして、理系が公式に文系の授業に参加する事は可能です。可能というのは、授業に出席して何となく分かったつもりになるという自己満足のことではなくて、
グループワークなどで3・4年と対等な議論ができるという意味です。しかしながら、逆は無理でしょう。

筆者も経済・経営方面のグループワークにいくつか参加しましたが、問題ありませんでしたね。
知識的には、近所の本屋に売っている本を週末にでもパラパラ読んでおけば充分ですし、グループワークでは「みんな資料を読むのが遅いなー、
きっと奥深くまで読んで思考錯誤してるんだろうなー」と思いつつも、期待に胸を膨らませディスカッションに移ると、
「どこに何が書いてあるのかすら理解していないインプットが遅い人々なんだなー」という事実に気付くことしか収穫がありませんでした。
もう、議題がどうだこうだ言っているレベルではありませんでしたね。

大学入学前は、「文章の穴の部分の正解当てっこゲーム」に勝つためにゴリゴリと暗記に精を出し、
大学入学後は、どこぞの専門家が言っていることを頑張って組み合わせてあたかも自分の意見であるかのように言うことに精を出す文系の教育方針では、
東大の学生でも「大学の勉強は意味がない」という判断を下してしまうのは、実に合理的です。最近の学生は賢いですよね。