予備校に勤務してるんだが年々、発達障害の医学部志望者が激増してる。

学習障害ではなく勉強はできるが人とうまくコミュニケーション取れない人が一般企業は厳しいだろうから
食いっぱぐれのない資格として医師を親に勧められて医学部志望になるパターンが多い。

ペーパー試験重視の一昔前はこういうタイプでもバンバン受かっていったが最近は面接も重視されるようになってきて
成績はいいが面接で落とされるパターンも増えている。
模試成績の合否分布をみて何故この成績で落ちるの?という場合は発達障害であることが多い。

とはいっても学科試験重視の大学であれば面接さえなんとかごまかして乗り切れば医学部に合格し入学していく例も多い。

が、結果的に数年後に大学を辞めたり、臨床の段階で問題が起こりそこでドロップアウトすることもかなり多いようだ。
そういう意味では入試の面接で落とされた方が幸せかもしれない。

最近は注目もされはじめてきているが、発達障害の子どもを医学部に入れさせようと考えている親は今一度考えてほしい。


医学部をめざす高偏差値エリートに天才肌の発達障害が多い?
http://bunshun.jp/articles/-/7168
「食いっぱぐれがない」「偏差値が高いから」。そんな理由で、有名エリート高の生徒たちが競って医学部をめざすようになりました。
しかし、医学教育関係者によると、高偏差値の人の中には「医師に向かない人」がいて、その中には発達障害の人たちもいると言われています。

鳥集 前にも先生にうかがいましたが、東大だと医学部に限らず理系学部の学生にADHDやASDの人が多いというお話でした。
偏差値の高い人たちは、ASDやADHDの比率が高いと言ってしまっていいものなのでしょうか。

岩波 学生たちの健康管理を担当する東大の保健センターに精神科の医師が派遣されていて、そこで発達障害の頻度などを調査しているということです。
ただあまりにも多いので、公表はできないというのです。そういう話は何回か聞いたことがありますので、おそらく一般人口よりもかなり比率は高いと思います。


天才肌の発達障害は本当に医学部に向いているのか
http://bunshun.jp/articles/-/7169
 
実際の臨床現場に出ると大変な状況に

鳥集 医学部ではなんとか自分たちの突破力とか才能でやり切れるけれど、実際の臨床現場に出たとたん、大変な状況に追い込まれる方もいるんですね。

鳥集 そういう方々というのは、本当は医学部じゃなくて、他のところに行けば才能を生かせた可能性もあるのではないでしょうか。

岩波 確かに、ASDの人は一人でやらなければいけないような、ハードな研究をやり遂げる人が多いので、数学的に優れている人は、
そのような分野へ行った方がきっと成功するでしょうね。そもそも、医学部の勉強に高度な数学は要りません。
とにかく大量に暗記するのが、医学部の勉強なんです。

医師は接客業でもある

岩波 確かに発達障害の人、とくにASDの人は、本来は医師にはそんなには向いていないと思います。医療は接客業的な面もありますから。

ASDやADHDの人が医師になると、悪意はないんだけど、患者さんを精神的に追い込むような言い方をしてしまうことがあります。
それに、患者さんだけでなく、医師の仲間にも嫌われてしまうことがある。
医学部に入るなら、やはり自分の資質として向いているのかどうか、こういう点でも考えてもらったほうがいいですね。