「荒らし」になる人は「周囲から取り残される恐怖心が強い」

ネットの「荒らし」とは、SNSや電子掲示板、レビューサイトなどで、故意に他人を挑発したり暴言を吐いて、争いを煽り、
オンライン上のコミュニケーションを妨害しようとする迷惑行為です。
SNSをしている方なら、通り魔的にネット荒らしに遭遇した経験があるかもしれません。
ブラジル・パライバ連邦大学(UFPB)は今回、どんな性質を持つ人がネット荒らしをしやすくなるのかを明らかにすべく、調査を実施。
その結果、自尊心が低く、周囲に取り残される恐怖心が強い人ほど、ネット荒らしをする傾向が強いことが判明したのです。

何が人を「ネット荒らし」に走らせるのか?

研究チームはここ数年、オンライン上における人々の行動を調査してきました。
中でも注目しているのが「ネット荒らし」を代表とする他人への攻撃行動です。
現実の生活では言ったりしない暴言や挑発を、オンライン特有の匿名性と規制の欠如から、他人に向けて発する人が数多くいます。
ネット上の言い争いが実際の暴力行為につながる事例もあるため、SNSの利用者が増え続けている今、
ネット荒らしの心理的側面を理解することは喫緊の課題です。

その中で研究主任のイザベラ・シルヴァ・サントス(Isabella Silva Santos)氏は、
ネット荒らしをする人には2つの性格特性が関係していると仮説を立てました。

それが「自尊心の低さ」と「FOMO(フォーモ)」です。

続く