官兵衛「禿吉殿、あのオナゴが禿吉殿のことを好いておるようですぞ」

禿吉「まことか!?ワシはそのオナゴと付き合う!」

オナゴが禿吉を好いているという事実はなかったが
官兵衛の策略により童貞禿吉は浮かれ上がり
愛想笑いのオナゴに過ぎぬのを、オナゴを追い掛ける初めての幸せに我を忘れ
官兵衛の口車に乗せられたことに気付くこともなく
幾年も過ごしたのであった

このことは事前に官兵衛から口裏合わせを頼まれたルイスフロイスの記録に残されているが
フロイスはこの者達とは付き合いきれぬと呆れていたようである