鈴木:
宮崎が 引退宣言をして 3年半ですかねぇ
僕が あの〜 記者を前に 記者発表したんですけど
宮崎駿が居て その隣に僕が居たんですけど
2時間の引退会見 僕は宮崎の横に居て 凄い嬉しかったんですよね
これから 僕もね 自分の人生を生きよう(ここで会場から拍手)
やりたいって言いだすのに もう一度復帰したい 
現役に復帰したいと言い出すのに 1年を要さなかったですね
で 実はですね このレッドタートル どういうことかと言うとね
レッドタートルが 僕がやってる事を彼は知ってましたから
その ラッシュを見たり やってるじゃないですか 彼が気にして気にして
もう一つ言うとね 自分以外の人が 作品を作る 
やっぱり嫌ったんでしょうね
えーと 余計なこと ばっかり言ってますけど
もう 最後 簡単に言います
忘れもしません 去年の7月1日
彼が僕のところに企画書を持ってきました
ある企画書を
長編映画です(ここで会場から拍手)
彼が言い出したのは
『20分ぶんのストーリーボードを書くから、
 これが面白いかどうかを鈴木さん、判断してくれ』と
そう言ってきました
去年の暮れ 僕はそれを読みました
僕すごく悩んだんですよ
ものすごく悩みました
内容はね 内容はすごい面白かったんです
面白かったけれどここで僕が面白いと言えば
僕の老後がなくなってしまうんですよ(笑)
心を鬼にして僕は言いました
『面白い』と
本人に向かって言いました
今も一生懸命 東京で作ってます(再び会場から拍手)