土屋教授)不適切な指導が起きるには、機会、動機、正当化があると言われていて、そういったものをなくしていくことが重要です。たとえば体罰をする「機会」というのは、密室性などです。

仮に指導の現場を常にオープンにして、どなたでも自由に来ていいですよとしていくと、体罰、不適切な指導は、一気に減ると思います。

また、体罰をする指導者は何か「動機」があるんですよね。地域や学校関係者から、この部活を強くしてとプレッシャーがあると、ついつい不適切な指導をするといったことです。

それから「正当化」ですね。ほかもやっている、これぐらいやって当たり前だ、自分もそういうところで育ったから、というようなものです。