海星は宮原向井の二枚看板他あまりに3年生頼みのチームだったので、
新チームになってからの世代交代がうまく行かなかった。
新人大会不参加のせいもあって、秋県大会の海星は試合ごとに猫の目打線、
決勝で6人もスタメンが変わるという混乱、レギュラーさえまだ定まらないという未完ぶりで秋九に出撃した。
それでも勝負強く2勝できたのは監督の手腕が上がったせいだろう。
それに対して長崎日大は旧チームの二枚看だった3年の種村川副に混ぜて
次期エース候補だった2年生の廣田を早い時期から併用、春九でも登板させている。
加えて5月のNHK杯からは1年生投手の西尾と三丸を種村川副と同じような比率で投げさせている。
さらに今年の宮崎での春九では控え捕手だった2年の豊田を正捕手に据えて経験を積ませている。
夏大会は3年の勝野、豊田の併用。
豊田は言わずと知れた現在の新チームの正捕手、主力打者で大活躍中。
新制平山日大はこのようにどの世代でも世代交代がうまくいくように、
次世代を見据えて着々とチームを作っている。