■イカの栄養と健康効果
イカには疲労回復効果の見込めるタウリンをはじめ、多くの栄養成分が含まれています。しかし、プリン体も多く含まれているので、食べすぎによるデメリットにも注意しましょう。

イカは、高タンパク質かつ低脂質な食材で、成長期の子どもはもちろん筋肉をつけたいひとやダイエットをしたいひとにもおすすめです。ほかにも、抗酸化作用のあるビタミンEや冷えや肩こりによいとされるナイアシンが豊富で、アンチエイジングが期待できる亜鉛、美肌効果の期待できるコラーゲン、さらにはビタミンDを除くすべてのビタミンがバランスよく含まれています。

タウリンは、多くの栄養ドリンクにも含まれているほんのり甘みを感じる旨みの成分で、筋肉の疲労回復や運動機能の向上などの見込みがあるといわれています。また、肝臓の機能を正常化し、コレステロール値を下げる効能もあり、なにかと疲れを溜めがちな現代人にはうれしい栄養素です。

タウリンは水溶性の成分のため、摂取しすぎた場合でも尿や汗などから排出され、副作用などは出ないとされています。そのため、摂取上限もありませんが、一度に大量摂取もできません。広告などでよくうたわれている「タウリン1000mg」は生のイカなら約1/3杯ほど食べると摂取できます。

薬膳では、イカは血を補う食材とされ、活用されています。月経不順や貧血などの女性由来のトラブルを抱える方には、特におすすめと言えますね。