野球部員の減少をどう食い止める?
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ここ数年、高校野球の部員減少が、未曽有の規模で進んでいる。

 日本高等学校野球連盟(高野連)の統計によると、全国の硬式野球部員(1~3年生、毎年度5月末時点)は1982年度が11.7万人で、91年度に15万人。2014年度にピークの17万人に達した後、18年度から急激に減り始め、22年度は13.1万人に減少している。


甲子園以外”が大切

 高校球児だけでなく、子どもの野球人口も急速に減少している。日本中学校体育連盟の統計によると、01年度の中学校軟式野球部数は8391で、部員32万1629人(男子)だったが、21年度は部数8048で、部員14万9485人に減少している。20年で約17万人減少というペースがこのまま続けば、40年度には、全国の中学野球部員はゼロになる。

 高校野球の部員減少をどう食い止めればよいのか。高校野球関連の著書が多い手束仁氏は、「“甲子園以外”に目を向けることが大切」と語る。「甲子園は高校野球の一部の姿。それ以外の三千数百校が高校野球を支えている。中学野球や学童野球も高校野球を支える裾野だ。そうしたところで頑張っている子どもたちに、もっと目を向けることが、部員減少対策のポイントになる」(手束氏)という。