◆第105回全国高校野球選手権記念石川大会 ▽決勝 星稜6-5遊学館(27日・石川県立)

決勝戦が行われ、星稜が6-5で遊学館を下し、2年連続22度目の夏甲子園出場を決めた。最後の打者を三ゴロに仕留めると、星稜ナインはベンチから飛び出して喜びを大爆発。
初回に3点を先制した後は、6回には5-5に追いつかれるなど、苦しい展開だったが、最後は1点リードを守って勝ちきった。
山下智将監督は「今日はちょっと…、涙が出てきました。しんどい展開でしたが、生徒はよく頑張ってくれました」と振り返った。
149キロのエース右腕、武内涼太(3年)は今大会に入って絶不調に陥っていたが、迷うことなく先発に抜擢した。



山下監督は「調子とか、フォアボールが多いとか、関係ない。接戦になるだろうし、最後は気持ちだと思いました」と決断した。



この日も武内は制球に苦しみ、4回1/3を2安打、5四球、4失点(自責点1)と精彩を欠いたが、4回1死からはチェンジアップで2者連続の空振り三振。
山下監督は「四球や守備のミスからの失点もあったが、よくしのいでくれた。後半も登板の準備をしてくれていました」と感謝した。
攻撃では「有言実行」の2番・萩原獅士三塁手(2年)が試合を決めた。
大会前の背番号発表時、5番をもらった萩原は「自分が甲子園出場を決めます」と宣言していた。
5-5の8回2死一、二塁のチャンスではタイムが取られ、その宣言を憶えていた伝令役の武内が「おまえが決めるんやろ」と気合を注入。
先輩の激励にも応え、見事に中前適時打を放って甲子園出場を引き寄せた。「バットの先っぽで、完璧な当たりではなかったが、抜けてくれと思いました」と笑顔を浮かべた。
昨夏の甲子園では初戦で愛工大名電に2-14で大敗したが、雪辱を果たすためにもエースの復活は必須だ。
この日はネット裏でヤクルト、ソフトバンク、楽天、日本ハム、巨人のスカウトが視察するなど、その将来性にも期待がかかる。
「自分のピッチングが出来るように見直したい。甲子園では理想の投球で、記憶に残る試合をしたいです」と武内。
聖地での飛躍を目指し、急ピッチでフォーム改良に挑む。



Jrマジでアカンわ監督向いてない…