春の王者、バントに固執しアウト10 清峰の術に脱帽 2005年08月10日

「やり続けていれば、いつかプレッシャーになると思った」と主将の柴田。
清峰の吉田監督は違った。「名電に負けるチームはいつも自滅。バントされるのは仕方ない」
選手には平常心を説き、約束事を徹底させた。「バントされても投手は極力動かない。
三、一塁手がカバー」。
名電を研究すると、投手の動きでバント方向を決めていた。判断材料を与えないことと、
スタミナ消耗を防ぐ狙いもあった。

名電の39アウトのうち、10がバントによる。「揺さぶり続けたが、相手の守備が上。あそこまでやれば、
普通は崩れるのだが」。シナリオ通りに行かなかった倉野監督は、脱帽した。
昨春のバント・機動力に、堂上を中心とした強打を融合させた今春から4カ月。強打を見せることなく、
バントに固執し名電は散った。
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