・創価高校
 筆者は創価を語る時、必ず天を仰ぎながら彼を思い出す。下品ながらもスレを賑わせた元祖創価兄貴。彼は今、無事に成仏できただろうか。
 そんな兄貴が見守る創価高校の軸は、言わずと知れた西東京屈指の右腕・杉江だ。小柄ながらも最速146キロのストレートに加え、空振りの取れるナックルカーブを投げることが出来る。
 控え左腕の今井も経験豊富。杉江不在時の秋は実質エースとして活躍し、最速130キロ超の直球とカーブの緩急を披露した。また2年生の髙橋や鈴木、ベンチ入りしたら大型1年生・小泉の活躍にも期待が掛かる。
 打線は室田、小原、狩野と重量級の打者が揃っている。特に室田と小原に関しては、旧チーム時代から1枠しかないファーストの枠を争った仲。今年は両方がスタメンに入り、強力なクリーンナップが完成した。
 課題は下位打線の弱さ、そして投打で主力だった大野の転校か。創価は下級生を積極的に使うチームなので、この辺りを1年生で補えれば、全国の舞台も見えてくるかもしれない。 
 甲子園が近いようで遠い創価高校。今年は天国の兄貴に朗報を届けたい。