もう同情を買う作戦しかない
大阪桐蔭よ こんなかわいそうな老夫婦の生きる支えを粉々に打ち砕いて心は痛まないのか

甲子園決勝、孫の活躍を励みに 時効成立の天草ひき逃げ事件 遺族両親の心支える

2011年5月に熊本県天草市亀場町で起きたひき逃げ事件で、次男の山切大輔さん=当時(27)=を失った
父征利さん(82)と母野江子さん(72)は、選抜高校野球大会を特別な思いで見つめている。
30日、延長戦の末に劇的なサヨナラで決勝進出を決めた近江(滋賀)の主将、山田陽翔[はると]さんは2人の孫。
事件は公訴時効が成立し、深い悲しみが残る夫婦だが、投打に活躍する孫に「いつまでもくよくよしていられない」と前を向く力をもらっている。

 事件は11年5月7日午前3時すぎ、天草市の県道で発生。大輔さんは病院に搬送されたが、
外傷性ショックのため亡くなった。発生から10年がたった昨年5月、自動車運転過失致死罪の時効が成立した。
 やり場のない怒りや悲しみを抱える中、2人の心の支えになっているのが、高校球児として活躍する孫の存在だ。
大輔さんのおいに当たる20歳違いの陽翔さんは、弟のようにかわいがってくれる大輔さんを慕い
「結婚式などで天草に帰って来ると、『兄ちゃん、兄ちゃん』といつも呼んでいた」と野江子さん。
大輔さんの死に、陽翔さんもショックを受けていたという。 3月、新型コロナウイルスの影響で出場を辞退した
京都国際に代わり近江の出場が決定。急な出場だったにもかかわらず、近江は奮闘し、
1回戦では延長十三回に陽翔さんが勝ち越し打で勝利に導いた。陽翔さんは準決勝までの3試合を完投。
計5失点に抑えるなど滋賀県勢で初となる春の4強入りの原動力となった。

30日、征利さんと野江子さんは自宅で、大輔さんと愛犬の遺影を手に試合の行方を見守った。2−1の五回裏、
陽翔さんの左足に相手投手が放った球が直撃。再登板は絶望的と思われたが、
最後まで浦和学院の打線に立ち向かい完投。170球を投げきった上、10奪三振の大活躍に征利さんは「気持ちの強い子だ」と誇らしげだった。
征利さんは「じいちゃん、ばあちゃんもしっかり見ている。悔いの無いよう諦めずに頑張ってほしい」とエールを送っている。(米本充宏)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc263518a4017146a5dcd90dc6a32a80f2b91ef6