【イスタンブール時事】オーストリアのネハンマー首相は11日、モスクワを訪問してロシアのプーチン大統領と会談した。

【図解】ウクライナとロシアの戦力比較

 タス通信が報じた。2月下旬のロシア軍のウクライナ侵攻後、プーチン氏と欧米の首脳による対面形式の会談は初めて。

 ロイター通信によると、ネハンマー氏は声明で、「プーチン氏との会談は、非常に直接的かつオープンで厳しいものだった」と説明。「戦争は双方に敗者しかいない」として、プーチン氏に対し、ウクライナでの戦闘終結を訴えたことを明らかにした。

 ネハンマー氏は9日にウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会ったばかり。中立国として危機打開に向けて仲介外交に乗り出した形だ。ロシア・ウクライナ間の停戦交渉の進展と首脳会談の実現を促したい考えとみられる。