OB中西太氏の話 
 母校が21世紀枠の候補校に挙がったと聞いて大変喜んでます。故郷で過ごした青春時代を思い出しました。私にとって高校野球は、野球人としての礎で、原点です。今の球児には笑われるでしょうが、戦中戦後で道具もなく、スパイクなど届かぬ夢のような時代でした。至近距離のキャッチボールに千本ノック、近くの石清尾(いわせお)八幡宮での階段上りでは足腰が鍛えられ、強靱(きょうじん)な下半身を築くことができた。心身の鍛錬によって中西太は野球人として育てられたのです。かつて高松は“野球王国”でした。正式に出場が決まれば、地元のみなさんも喜ぶでしょうし、私も甲子園に応援に駆け付けたいと思っています。