清水・オレ監督、15日仙台戦へ緊急ミーティング。加藤学園を引き合いに「プロは結果で示せ」。

結果で示せ!!ルヴァン鹿島戦で逆転負けを喫してから一夜、清水・オレ監督は15日のアウェイ仙台戦前に緊急ミーティング。勝てば、クラブのJ1通算400勝達成となる試合に向けて昨日、甲子園で勝利した加藤学園を引き合いにゲキを飛ばした。

悔しすぎる敗戦から一夜、指揮官は練習前、選手、コーチングスタッフを集めて、緊急ミーティングを開いた。ルヴァン鹿島戦は逆転したにも関わらず、終盤に再逆転を許し、全敗で終了。勝てばJ1通算400勝達成の一戦に向けて、気温35℃の酷暑の中で約15分間熱く説いた。

「一生懸命やっただけでは、俺達は済まされない。手を抜いてる奴は誰もいないと思うけど、俺達には見に来てくれるサポーターがいて、プロとアマチュアは色々なことが違うけど、やっぱり結果で示す、というのがプロにはあると思う」。

就任1年目。ここ数年、負け癖が染み付いたクラブの低迷脱却と変革を合言葉にプロとしてのあり方を選手のみならず、コーチングスタッフ、フロントにも改革を求めた。
ものの考え方、練習、私生活、試合に取り組む姿勢や態度こそ、結果を生み出すと考えてきた。しかし、ルヴァンカップが終わり、天皇杯も現時点で出場は絶望的で、残るはリーグ戦の25試合のみだ。

「一生懸命やったんだけど、って言っても、結果が伴わなければ見に来てくれるサポーターに返せるものがない。このクラブのサッカースタイル構築も重要だが、プロである以上は結果もそこにつなげていかないと」

その上で指揮官は昨日、甲子園で勝利した加藤学園を引き合いに出した。プロ注目選手は不在でも、全員が役割を果たし、束になって甲子園で躍動した姿に感銘し、イレブンの奮起を促した。

「球際の気持ちとか、1球に対する執念とか、ああいうのは見習わないといけない。我々も1つのサッカーボールに対して、どうやって点を取るか、どうやって守り抜くか、どうやって勝つかっていうところを、みんなでやっていかないと」。

対戦する仙台には昨年は1勝1敗だが、アウェイでは13年を最後に未勝利。14年以降、J2時代を除いて2勝2分6敗。鬼門というべき相手に清水の真価が問われる。

「今までとは違う清水を見せるには勝つしか道はない。それは就任した時から変わらない。そうでなければ、ピッチに立つことも、プロを名乗ってもいけない」

 指揮官が訴える。仙台に勝つことだけだ。