先のある下級生に積極的に経験を積ませ、チームの強さを維持しようという考え方もある。
例えばかつてウィンターカップで3連覇した洛南高校バスケ部は、15人のベンチメンバー中3年生がそれぞれ3人、5人、4人だった。

確かに平田は明らかに下級生を優遇していたが、それで割を食うのはベンチ入り当落線上の選手、つまり将来性のある下級生を押しのけてまでベンチに入れる必要はないと判断された選手だけだ。
明らかに特待生でも優遇組でもなくても、実力を証明できれば2016年の石川や、2018年の河原木のように、レギュラーになることは十分に可能だ。

熾烈なレギュラー争いは選手たちも十分覚悟の上。絶対的な選手になって見返してやろうと奮起せず、下級生優遇に腐って文句を言うような選手は、しょせん戦力にはなれないということだろう。

俺も個人的には実力を公平に判断し、かつ後のない3年生の底力をもっと評価すべきだと思ったが、下級生を積極的に使うのも決して間違った考え方ではない。
これを叩いてる連中は、とにかく何か平田にケチをつけたくて、その口実にしているだけだな。
まあ戦績もぱっとせず、結局問題が発覚して終わったわけだから色々言われて当然だけど。