216 自分:名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2020/02/29(土) 07:15:37.87 ID:u4Wmks4h [2/2]
そんな中であえて優勝候補筆頭を挙げるなら東海大相模となる。昨夏も
巨大戦力で優勝候補の一角に名を連ねたが、近江戦では自慢の打線が
打てず(打てないながらも足でプレッシャーをかけ続け、滋賀県大会無失策の
近江守備陣を壊滅させたのは素晴らしかった)、中京学院中京戦では投打に
脆さを見せていいところなく敗れたが、あの苦い2試合と、関東大会での
敗戦が今大会随一のタレント軍団を大きく変貌させると見る。主力選手が
経験豊富な上、近江の林、健大高崎の下と言う一級品の左腕を体験した
ことも小さくない。
課題の投手陣だが、諸隈一人じゃなく、今回は主戦投手の一角を担いそうな
山村、ロングリリーフのできる金城に、素材では左腕No.1かも知れない
石田もいて、総力戦で臨めば活路は開けるはず。破壊力と足を持ち合わせた
圧倒的攻撃力があるので少々の失点に慌てる必要もなく、投手交代時期さえ
誤らなければここが一番紫紺の大旗に近いのではないか。

続くのは大阪ツートップと言う事になる。
夏春連覇を狙う履正社は、新チームが立ち上がったばかりで大阪桐蔭に
敗れ、近畿大会でもエース抜きで優勝した天理に快勝ペースだったことを
考えると矢張り手強い。秋以降の伸びしろは一番あるかも知れない。
ただ、エースの岩崎がやはり5勝するイメージが湧かない。昨夏はエース
清水と言う兄貴がいて、次男坊だったからこその活躍、と言った印象が
強く、一冬越えてその辺りがどう成長しているか?岩崎に続く投手の不在に
ついて言及されることが多いが、東海大相模や大阪桐蔭と並んでベンチ入り
18名を選ぶのが難しいほどの好素質の選手が揃うチームだけにそんなに
心配はいらないのではないか。そこそこに抑えてくれれば小深田・関本を
中心とした打線が簡単に取り返してくれそうだ。
大阪桐蔭は正直言って例年より強いという程のチームには感じられない。
むしろ素材的には来年、再来年の方が強そうだ。しかしここは全国区の
超一流中学生を掻っ攫っており、また、各選手の意識も高いので歴代の桐蔭から
すると大したことなくても全国大会であっさり優勝してしまうだけの底力は毎年
ある。中京大中京との比較において、ワンマッチなら今年の大阪桐蔭は
歯が立たないと思うが、5試合を勝ち抜く優勝の可能性と言う観点で見ると
桐蔭が上回るだろう。洗練された野球の質の高さやベンチを含めた層の厚さ、
そして甲子園での勝ち方の熟知、などがその理由として挙げられる。2008年も
2014年も前評判はさほどではなかったし、実際歴代の桐蔭と比べても強い
チームでは決してなかったが、現実に夏の甲子園を制している。入学してすぐに
春夏連覇を目の当たりにし、翌年春夏の甲子園に届かなかったエリート軍団は
甲子園に飢えており、そこの部分を買いたい。左腕の藤江のスタミナに不安があるし、
控え投手陣が粗い印象もあるが、それでも総合力と西谷マジックで優勝を
争うチームと見る。

上記3校の中から優勝校が出ると見ているが、残り10%程度の中に
中京・明石と共に入ってくるのは北から健大高崎・花咲徳栄・星稜・明豊まで。
星稜以外は好左腕エースがいて控え投手も充実し、攻撃力も高い。健大は
打力アップがどこまで出来ているか?中学全日本の選手が多いだけに冬場相当
打ち込んで見違えるような打線となっていても不思議ではない。明豊の
破壊力は三強に引けを取らない。
仙台育英・天理・智辯学園は投手がやや弱く、8強が限度か。白樺学園の
二枚看板、国士舘の中西、大分商の川瀬、智辯和歌山の小林・矢田、明徳・
新地、広島新庄・秋山らが絶好調時に当たれば強豪も苦しみそう。こうした投手の
活躍が三強を中心とした優勝争いに影響を及ぼす可能性も低くない。

不謹慎と言われようが何だろうが、これだけのビッグネームが揃ったセンバツ、
何としても無観客試合でもいいので開催してもらいたいものだ。