普通に台風の影響あったな
エースも試合前に自宅から避難してるし

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191014-00000201-spnannex-base

「外を見ておけ」。13日の午後3時に磐城高を出発したバスの車内で木村保監督(49)がナインに発した。11日の1回戦の勝利後、その日の内に磐城ナインはいわき市に戻った。
だが、12日の夜から13日未明にかけて同市は台風19号に見舞われ、夏井川などが氾濫。浸水被害が相次いだ。沖も祖父母の家に避難するなど磐城ナインは野球ができる状況になかった。

13日の朝に14日の東北大会を予定通り行うという通知が来て、磐城ナインは13日の午後1時に学校に集合し、軽く体を動かして出発。「野球やってていいのかな」。誰もがそう思ったが、決まった以上やるしかなかった。

バスは氾濫した好間川近辺を通り、いわき中央ICまでの道のりでは、いわき市の住民が必死で泥の撤去をする姿が多く見受けられた。バスの車内でナインはその姿を目に焼き付けた。
郡山市在住で自身も避難を経験した木村監督は「俺たちにできるのは、この人たちのために勝って元気や勇気を届けることだ。
思い切り野球しよう」と選手たちを鼓舞。磐城ナインも覚悟が決まった。岩間涼星主将(2年)は「手伝うこともできず申し訳なかった。
この一戦は絶対に勝たなくてはいけない試合だと意志が固まった。自分たちだけの野球ではなく、いわき市の思いも背負ってやろうと決めた」と約5時間かけて、決戦の岩手の地へ乗り込んだ。
試合前には木村監督が「いわき市を背負ってやろうぜ」とナインに念を押し、見事勝利。地元へ光をもたらした。