蔡氏は11日の総統選で再選を果たしたばかり。施政方針演説を受け、
20日夜にツイッターを更新し、
「20以上の自治体が台湾選手のホストタウンを希望していたと聞いています。
我々も日本にてトレーニングし、
競技に参加できるのを楽しみにしています!
頑張ろう!東京オリパラ!」と書き込んだ。
蔡氏は対日関係を重視し、ツイッターでは日本語でたびたび発信している。

 首相は演説で、今年の東京五輪・パラリンピックの際、
東日本大震災の被災地のうち29自治体が参加国・地域のホストタウンになると紹介。
「釜石はオーストラリアのホストタウンとなります」と述べた後、
「岩手県野田村は台湾」と強調し一拍置いた。
議場からは「おー」の歓声とともに約5秒間、拍手が続いた。

 首相が「台湾」を強調した背景には、
香港情勢や新疆ウイグル自治区での人権侵害を理由に、
今春予定の習近平国家主席の国賓訪日に反対する自民党内の一部議員への配慮がある。
ただ、「一つの中国」を原則とする中国側からは反発が出る可能性もある。