――生徒を調査したのは監督と部長ですか?

「……そういうことも含めて報告すべき事案ではないという判断です」

 ――保護者会で説明を?

「同様の説明をさせていただきました」

 ――内部告発の内容は全くのウソだと。

「と言いますか……もちろん確認させていただいて、そういった点はなく、生徒指導上の問題が
なかったということです」

 ――生徒指導上の問題にはならないということは、暴力やいじめは実際にあったということですか?

「家庭で謹慎させるレベルのものではないということです」

 ――生徒指導上の問題になる事案とは、どの程度のものなのでしょう。

「学校内のいろんな部署で照らし合わせながら、判断する形になります」

■「トラブルはどこの世界でもある」

 ――暴力やいじめに該当はしないが、部員同士でいざこざがあったということですか。

「トラブルはどこの世界にもありますし……野球部に限らずですね。クラス内であったり、重大な案件は
指導しないといけないのですが……。そういうことを解消しながら教育をしているところです」

 ――部員にアンケートを取ったというのは本当ですか?

「はい。それも含めて問題なかったと(県高野連に)報告しています」

 ――いじめについては、内部告発以外にも、レギュラー部員から砂をかけられ、泥水に顔をつけられた
部員がおり、そのことを把握している部員もいると聞きましたが。

「そういったことも含めて、生徒に確認した上で、そういったことは全くなかったということです」

 ――トラブルに巻き込まれた部員へケアはしているのですか? 大人が小さなトラブルと判断しても、
子ども自身が深刻に受け止めている可能性もありますよね?

「学校としてお預かりしている責任はありますので、もちろん必要があれば生徒と接触し、そうさせて
いただきたいと思っています」