トイレ盗撮動画646本 元早実初等部教員に求刑1年6月 群馬
7/19(水) 7:55

 渋川市内の農園トイレに侵入し女児を盗撮したとして、建造物侵入と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の罪に問われた
京都東大和市の元早稲田実業初等部教員、冨樫朱夏(しゅか)被告(32)の初公判が18日、前橋地裁(中野哲美裁判官)で開
かれ、検察側は懲役1年6月を求刑、即日結審した。

 冒頭陳述などによると、男子トイレから女子トイレの出入りを確認できたため2月から5月にかけ犯行に及んだ。カメラ2台を用意
し1台を女子トイレ個室内の汚物入れに隠し、男子トイレで女性の入りを確認後リモコンで録画を始め残る1台でトイレの隙間から
盗撮していた。192人を撮影、うち27人が18歳未満で動画は646本に上る。他の場所でも盗撮していた。

 検察側は論告で同園女子トイレに5回侵入、うち4回、女児10人に犯行を繰り返したとして「悪質で酌量の余地はない」。教員で
あったことも「社会への影響は甚大」と指摘した。弁護側は最終弁論で同園と示談が成立した点などを主張。社会的制裁を受け
「真摯(しんし)に反省している」として執行猶予付き判決を求めた。判決公判は20日。

 冨樫被告は今年4月に採用され3年生の担任。5月31日に退職している。