大船渡・佐々木 甲子園の前に立ちはだかるもう一つの壁
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大船渡・佐々木 甲子園の前に立ちはだかるもう一つの壁

7/15(月) 20:11配信

東スポWeb

 悲願の甲子園出場を目指す「みちのくの163キロ右腕」大船渡・佐々木朗希投手(3年)が16日の2回戦、遠野緑峰戦(花巻球場)で岩手県大会初戦を迎える。

 春季県大会で1回戦負けを喫した大船渡はノーシード。悲願達成のためには16〜24日のわずか9日間で6勝が必要になる。

 3戦目以降は5日間で4試合を勝ち抜かなければならない超タイトな日程だが、敵は日程面だけではない。
大船渡の試合が行われる花巻、盛岡という岩手県内陸部の暑さとの戦いが、目に見えないもう一つの敵となって襲いかかってくる。

 大船渡に近い関係者は「沿岸部の生徒にとって内陸の暑さは難敵。夏でも『やませ』(東北の太平洋側で6〜8月に吹く冷たく湿った東よりの風)の影響で、
気温が25度前後と涼しい沿岸部の生徒は、まず30度を超える蒸し暑い内陸の暑さに耐性がない。それは長い岩手県代表の歴史が物語っている」と語る。

 その言葉通り、昨年の花巻東まで私学2強を中心に24年連続内陸部の高校が県大会を制している。沿岸部の高校が夏を制したのは、まれにみる冷夏だった1993年の久慈商が最後。
84年のセンバツで大旋風を巻き起こして4強入りし、その夏にも甲子園出場を果たした大船渡は35年ぶりの悲願を怪物・佐々木の右肩に託している。