>>582
左様心得た
ではまず悩んだ末に出した、余の勝敗予想から

○大垣ー津田●
初戦の好カードはいくつかあるが、中でも屈指の好カードと言えよう
勝敗の分岐は津田がどの大会においても入りが悪いこと
ただし、エース前の好投次第ではそれも覆る
また決め手の1つとして大垣エース内藤のカットボールは初見ではなかなか打てないだろう
ただこれも内藤の調子次第と津田の好打者らの対応によっては覆るやもしれん
大垣は重量打線でないゆえ足も使った攻撃もあるだろうが、
それを津田捕手の阿萬田とエースの前のバッテリーがどう防ぐかも見所

○大中京ー静高●
こちらも初戦屈指の好カードと言っていいだろう
しかしこの両軍は監督の迷采配が多々あり、それで勝敗がどう転ぶかまったく分からない
チーム力では大中京の戦力が上回っているがそんな単純な差で勝敗は決まらないだろう
大中京のエース板倉は左の技巧派でそういう相手は静岡にもいるから一見すれば静高優位にも見える
だが左のサイドも10人いれば10通りあるわけで、いきなりの攻略は難しい
反対に静高の齋藤颯も左の本格派で最初から打ち崩すのは容易ではなかろう
どちらも決め手には欠ける、では勝敗の要因足るや如何に?
それは一重にチームのバランスになるだろう
大中京は盤石で初戦を迎えれば強固にしてなかなか崩れず
今泉、伊賀、関岡など夏からの主力も多く残り彼らが力通りの働きをすれば自ずと勝利が見えてくる
対する静高は齋藤来、夏目、鈴木陸などこちらも旧チームからの好選手がいる
がしかし綻びや穴という点においては僅かに隙がある
実力が伯仲してる場合はこのような僅かな綻びでも勝敗に結びつくであろう

○三重高ー春日丘●
こちらは好カードというにはやや疑問も残るが不安材料残るという意味では初戦のチームの中でどこよりも多い
三重高は2度の敗戦を経て東海に出てきたが、その負けいずれも二桁失点
投手に元々不安あるが、そこの守備の乱れが絡んでの大敗になった
それでも過去は勝ちきって強いという評価を得てきたのだが、勝ちきれなかった今年は弱いということだろい
春日丘はそこをつけば県の3決に続く大どんでん返しで前評判覆すことになるだろう
とはいえ投手に不安あるのは三重高だけでなく春日丘も同じ
3決で制球乱れ二桁与四死球出したのは3決だけにあらず、そこから崩れ出すと県の準決のようにコールドでの大敗につながる
どちらもそのような欠点を抱える中でこのカードの楽しみと言うならやはり熾烈な打ち合いか
県の決勝では沈黙したものの本来打線活発な三重高、県の3決で見せた粘りと集中力を発揮すれば面白い春日丘
そのノーガードの打ち合いの末に最後は総合力が決め手となり三重高が辛くも勝ちというのが最も見応えある展開ではなかろうか

●桜が丘ー岐阜第一○
初戦全てに3位校に勝利の可能性ある中で、あえて勝ちを予想するのはこの試合の岐阜第一のみとした
理由にはまず岐阜の3校は全てに実力がさほど変わりないということ
主戦高倉は右の本格派で速球に威力あり変化球も空振りとれるキレのある球を投げれる
これに加え、チーム最大の武器である打線は夏から残った主力は過半数を占め
1番の副島、4番の堀など随所で好打者がおり気の抜けない並びとなっている
それに対する桜が丘はこちらも右の本格派エースの敦賀がその岐阜第一をいかに抑えるか
高倉と似た傾向にあるが、中でも自慢のスライダーのキレは高倉以上のモノか
それが冴え渡れば戦前の予想を裏切り、岐阜第一打線を沈黙させチームを勝利に導けるやも…
だがもちろんそれだけではそう簡単にいかない問題もある、桜が丘の打線だ
投手を中心に守備からリズムを作り攻撃につなげていくスタイルでその中心は主将でもある小川
いぶし銀の当たりで塁に出てチームを盛り立てる、そこに山沢、山崎、高柳森下らが続けるか
また守備を売りとし信条でもあるチームカラーゆえ守りも試合の見所の1つだろう
その中心は小林、岐阜第一の強烈な当たりが次々と桜が丘の守りに襲いかかるだろうが
果たしてそれをどう華麗に捌くのか、そういうところで凌ぎ続ければ勝利の目も出てくるだろう