○「守り勝つ野球」に軌道修正したプロセスを見ること
  なしには平田野球は理解できない

「守り勝つ野球」でやっている現象だけをだけを見るから
「昔に戻った」としか理解できない。
平田改革の背景、プロセスを見なければ「守り勝つ野球」を
永久に理解できない。

改革過程は、自分が理想として目指していることがあっても、
現実場面で様々な困難や壁があるものだ。
まず理解すべき点は、平田改革の本質的なところ。
すなわち、指導方法の改革はまったく変わっていない。
むしろこの3年間で、「勝利至上主義」に基づく上からのス
テレオタイプの指導はなくなり、選手の自主性や個性を伸ば
す指導が完全に定着した。
今までの「指導待ち」のスタイルから「自ら考え実践する」
スタイルに変わった。
その結果、選手は伸び伸び楽しく野球をやっている。
勿論、この背後には選手目線に立った監督の「緻密」な指導
があるのは言うまでもない。

次に戦術面の軌道修正について見ておこう。
就任当初はフィジカル面の強化を背景にして全国の「パワー
野球」に対して、力には力で対抗しうるチームづくりにポイ
ントを置いていた。
すなわち「投打で圧倒する」という「王道の野球」を目指して
いた。だから、練習は打撃に重点が置かれ、また戦術面は「シ
ンプルに打つ」という「単純な」ものだった。
事実、平田改革の成果はすぐに現れ、神奈川においては他校を
まったく寄付けず、投打で圧倒した。
とりわけ打撃の破壊力は凄く、得点力は倍増、本塁打記録をつ
くるなど、「横高野球が大きく変わった」と言わしめた。
その反面「緻密さ」がなくなり伝統的な「横高らしさ」が消え
たとも言われた。

続く。。。
今から仕事なので続きはまた後で。