去年の海星のエース飯田は素材は抜群ながら
1年次から長らく腰痛を患ってマウンドに立てない時期があったよね。
それでもバッティングを買われて選抜には外野手で出場してたけどね。
この飯田が自然体で一番いいピッチングを見せたのが、春九長崎大会での富島戦。
この試合はかきどまり球場まで観にいったから良く覚えてるよ。
カトちゃんが選抜で故障した春田をベンチに入れなかったせいで、
2年生になったばかりの飯田に先発の機会が回ってきたんだけど、
この時の飯田は春田、土谷両先輩に次ぐ3番手、間、廣森を入れたら5番手という気楽さからか、
気負うことなく、捕手のサインに首を振ることもなく淡々と投げて富島を1点に抑えて堂々の完投勝利。
ところが春田、土谷、間ら先輩が抜けて新チームのエースに指名された途端、
顔つきが険しくなって、エースの自覚や重圧感からか気負いすぎて、
制球力が定まらない独り相撲状態に陥った。
なんか、今回の長商桝屋に似てると思うよ。
一昨年の佐工野元もNHK杯まではすごく調子が良かったのに、
夏大会になったら気負って別人のような乱調振りを見せた。
野元は確かエースで4番でキャプテンだったから、余計にそのあがきが強烈だったね。
それを見かねた東監督が野元の打順を4番から6番に下げてプレッシャーを軽減しようとしたけど、
野元は最後まで気負ったまま自滅、結果をまったく出せなかったんだよね。
最後は「自分のせいで負けてすいませんでした」とカメラの前で泣き崩れてたよね。
う〜ん、なんか今後の長商桝屋が心配だよね。