山形新聞より

選球眼や精神力に課題

県勢は酒田南、羽黒の2校が8強入りしたが、それぞれ甲子園常連校相手に準々決勝で敗れた。
基本的なパワーや投手力は東北上位校に並ぶ水準にあるものの、選球眼や窮地で力を出し切る精神力では課題が残った。
第一代表の酒南は初戦の日大東北戦で18安打と高い打力を示した一方、17残塁と勝負強さを欠いた。
準々決勝は投打ともに流れを引き寄せられず盛岡大附を相手に大敗した。
鈴木剛監督は相手との差を「ボール球を見極める判断」と説明。
エース渡辺拓海は「大舞台での戦い方が分かってるかどうか」とした。
技術、精神面での課題を再点検してほしい。
得点機に平常心で臨めればもっと楽に勝てた場面もあり、負けた試合も違った展開になっていたかもしれない。
各試合の敗因は、勝負強さが足りなかったことに集約される。
勝負強さを磨くには、地道な練習に裏打ちされた自信と実戦経験が大切だ。
冬場の成長に期待したい。